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図解 株式市場とM&A
図解 株式市場とM&A (JUGEMレビュー »)
保田 隆明
本書きました。おかげさまで
アマゾン「株式社債の部」1
位。皆様のお陰です。深謝!
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変わった人多かったね〜
今日はリーマン・ブラザーズ時代の人たちと飲んできた。3つ下の後輩が仕事を辞めてスペインに遊学するということで、それの送別会を兼ねて。

私がリーマンにいた4年間は簡単に言うと最初の2年と、あとの2年に分かれていて、今日は後半2年間が一緒だった人たち9人で飲んでいた。女の子は送別される後輩のみ。その後輩を除くと私が最年少で、あとは全員30を過ぎた男ばかり。みな転職組だったので、新卒でトントンと年次を上がって行った私と会社の年次的には同期か、私の後輩という立場だったので、結構気兼ねなくいろんなことが話せる。ただ、みな人生の先輩なので、きちんと礼儀を払わないといけない。のだけど、いつもそれができないのです…

もともとほとんど敬語を話さない世界にいたので、尊敬語、丁寧語、謙譲語などが苦手なので、気兼ねなく話せるのはいいのだけど、ついつい酒の席では「おやじ〜!」、「おっさん!」、「○○ちゃん」などと皆さんを呼んでしまい、さすがにまずいよなあ、と思いながらもついついその場が楽しくてどんどんエスカレートしてしまう。「親しき仲にも礼儀あり」をもっと実践しないといけないのだけど…

で、昔話になると最終的にみんなの結論としては、「いやー、あの会社、結構豪傑ぞろいだったねー」ということ。そう言っている本人自身がそうであることが多いのだけど、確かにいろんな面白い人、強烈な人がいて、その誰もが自分にとってはかけがえのない先輩ばかりで、いつ話に出てきてもつい微笑ましくなる。

で、最後はみんなワーワーわめきだして、もう、動物園状態。で、お開きに。やっぱ昔の仲間はいいですね〜。
| ウォール街 | 02:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
M&A、金融・財務のプロ集団
今までの投資銀行での仕事のことをもっと書いて欲しい、M&Aや金融・財務のことを勉強したいので教えて、などのリクエストが結構あったので、楽天日記でそっち系のことばかりを書くブログを始めました。

http://plaza.rakuten.co.jp/ibanker/

日本ではM&A、金融・財務のことを体系的に学ぶ機会が非常に少ないので、この分野に関しての知識が非常に薄い状態です。ただ、経営に携わる人にとっては経営戦略を立てるのと同じぐらいに重要な知識なので、そのあたりを分かりやすく書いていきたいな、と思っております。

こんなの教えて、とか、各種質問など、お気軽にコメントやメールなどで下さいね。

| ウォール街 | 16:26 | - | trackbacks(0) |
土曜日午後11時59分
「もう1社の買い手候補企業が買収提案価格を引き上げてきたんだ。そちら側にもし価格を引き上げる用意がなければ、もう1社の方と独占的交渉に入ろうと思う」

マンハッタンのミッドタウンにある弁護士事務所。47階の大きな会議室からはマンハッタンが一望できる。セントラルパーク、そして、ハドソン川をはさんでニュージャージーまで見える。街は土曜日の夜だ。オフィスの外はにぎやかにお酒を飲む人たちがたくさんいるはず。でも、その会議室は一瞬凍った。

「Let's call Tokyo」と当案件責任者の私の上司であるアメリカ人は言った。「おい、タカ、日本の社長に電話をする。お前、通訳しろ。確か社長はちょうど今の時間、記者会見の練習をしているはずだろ?すぐに電話して社長を捕まえて、事態の進退を伺おう」

私はある日本企業が米国企業を買収するプロジェクトを担当していた。ニューヨークオフィスで5人のチームを組み、私だけが日本人だった。足掛け半年に及ぶプロジェクト。買収価格を提示し、1次選考、2次選考と残り、今は最終ビッドの段階だった。私たちのクライアントの日本企業ともう1社の米国企業が最後まで競り合っていた。

状況としては私たちのクライアントが優勢だった。買収価格でも条件でもいい提示をしていた。そして時間は土曜日の真夜中。週明けの月曜日早朝には案件に合意し、世に向けて記者会見をする、そういう段取りだった。日本時間では日曜日午後1時。社長以下主要メンバーが記者会見の練習を行うことになっていた。

「社長、先方が買収価格を引き上げてきました。当方が価格を引き上げない場合は向こう2社で独占的交渉に入り、月曜には案件を合意し、発表してしまいます。どうしましょうか?」と私の上司は電話越しに東京と話し始めた。

東京サイドからは「事態は理解した。緊急ミーティングを行うので、待機しておいてくれ」という返事だった。この時は日曜日午前0時半過ぎだった。

私の上司がプロジェクトメンバーを集めた。

「買収の本契約書のつめはほとんど終わったか?」とリーダー弁護士に聞く。そして、「環境問題は?」「特許問題は?」「サービス移行期間合意内容は?」と矢継ぎ早に弁護士と確認して行く。弁護士団は「全部、オッケーだよ。明日にはサインできる状況だぜ」と答える。

「よし。あとは東京が買収価格を引き上げることができるかどうかだな」

30分後、東京から電話があった。「価格を引き上げる。先方に伝えてくれ」

さっそく私の上司は先方の担当投資銀行に電話をする。日曜日午前1時半。

「我々のクライアントは買収価格を引き上げることにした。これでこちらサイドとの独占交渉に入っていただきたい」

「その金額では足りない。もう1社のほうが条件が良い。もう一度東京と話してくれ」

予想外の返答に部屋のみんなは困惑した。

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最近M&Aのアドバイザーってどんな感じの仕事なんですか?と聞かれることがあったので、今後ブログでたまに解説がてら書いてみようと思います。

| ウォール街 | 01:56 | comments(2) | trackbacks(0) |
で、日本のほうはどうだい?
「いや、良く来たね。で、日本のほうはどうだい?」

2001年10月、私はリーマン・ブラザーズ証券のNY本社で、最高責任者と会っていた。もう完全に彼の勝ちだった。その時点で私はリーマンに残ることを決めざるを得なかった。

入社して3年たっていた。いろんな理由でリーマンを退社して他の会社に転職しようとしていた。で、実際、同業他社の内定をもらって、ある朝、上司に「やめさせてください」、と話にいった。上司はゆっくりと「どうして?」と聞いてくる。いろんな理由の中に「リーマンのNY本社の日本市場に対するコミットメントが見られません」という理由を挙げた。

実はその1ヶ月ぐらい前に上司から「来年からNY本社に行ってもらおうと思っているので、行きたい部署を考えておいて」と言われていた。でもそのときには転職する気満々だったので、「ハイ、考えておきます」と答えておいて、実際には何も考えていなかった。

で、辞める話をしたときには上司が、「じゃあ、NY勤務もしないということ?」というので「はい、そうです」と答えていた。

その後何度か上司と話し合ったが、どこからか私がNYに尊敬する上司がいると聞きつけて、「じゃあ、あの人と働ける、という条件でNYに行くというのはどうかな?」と聞いてくる。さすがにノー、とは言えない。でも、その上司はNYでも有数の上司。入社数年の私を部下にするとは思えず、「ええ、いいですよ、彼と働けるなら」と答えていた。それはもちろんそんなのが実現することはないだろう、という思いで答えていたが、結局私はその後1年、その彼と働くことになった。

で、数日後。上司が「じゃ、保田君、NY行ってくるか。君の尊敬する人と話してきな。ついでに最高責任者とも会ってきなよ。君がリーマンの日本市場に対するコミットメント不足に対して思っていることなど、全部話してきなよ。」と言う。

「いや、何を言っているんですか?NYなんか行きませんよ。lもう辞める人間ですので、それは困ります。」と言うと、「いや、どうせ辞めるんだったら最後に会社のお金でNYに行ってくればいいでしょ。ま、遊びだよ」

そう言って彼は本社の最高責任者以下、ヨーロッパ担当責任者、グローバルCAOなどと私の個別面談をまとめてしまい、私をNYに送り込んだのだった。

社員7,000人の会社で、しかも日本の現地採用3年目の私なんて、小僧も小僧。そんな人間のためにそのような偉い人間が時間を作ることすらゴミみたいな話なので、相当上司は後ろで根回しをしてくれたのだと思う。

で、いざNYで彼らと会うとなると、もうその時点で私は「この会社に残ろう」と決めていた。そのようなアレンジメントはありえない話であり、そこまでとなると辞めるなんて事がチープに思えて仕方がない。で、NYのえらいさんたちもその辺はよく分かっていて、最初に会ったときに「で?辞めたいんだって?」なんて聞いて来ない。「で?日本はどうよ?」なんて聞いてくる。完全に彼らの勝ちだ。

で、その数日後、私はボストンの新卒採用セミナーで、「うちの会社に絶対に入るべきだ」と学生相手に熱弁を振るっていた。

最近私の周りでも転職をしようとしたら社長面談になって引き止められた、という類の話を良く聞く。その場合はその会社にしばらく残るのが得策じゃないかなあ、と個人的経験から思った。
| ウォール街 | 01:37 | comments(4) | trackbacks(0) |
カフェで企業経営学びます? 3
(前号までのあらすじ:夢のカフェを開業することにしたあなた。でも、開業資金が足りません。友達からの「少しならお金出すから」という言葉に元気づけられ、他の友達にもお金を出してもらうようにお願いするために、カフェの開業計画を友達9人を集めて説明しました)

みんな1人100万円を出すことを決めたようです。それぞれ帰りじたくをしています。「夢のカフェ開店に向けてがんばってね〜」、「今日はありがとう、楽しかったわ」。みんな楽しそうに帰って行きました。

あなたはまだ考えています。「どうして店の利益がみんなのものになるんだろう?自分が一生懸命働いて店が流行って、店が儲かる。その利益は店のもの、つまり僕のものでしょ?」。何度考えてもあなたは自分の考えが正しいと思います。

まだすっきりしないあなたは翌日友達に電話をしました。一番最初に「少しならお金出すよ」と言ってくれた友達です。ひとしきり昨日のお礼を言ったあなたは切り出しました。「ねえ、どうして自分の店が稼いだ利益が、僕と昨日の9人の10人のものになるのか、まだよく分かっていないんだけど教えてくれない?」。友達はいいます。「だって、そのお店は誰のお金で作るの?」。あなたは答えます。「10人のお金だよ」。友達はいいます。「でしょ?じゃあ、その一人一人がお店の10分の1を持つことになるよね?」

何を言っているのか分かりません。お店はケーキじゃないのです。ケーキなら10等分できるけどお店はひとつだし、コンクリートで作るから超硬いし10等分できません。しかも、確かに開業資金は僕も含めてみんな100万円ずつだから10分の1ずつだけど、店のコンセプトとかは全部僕が出すわけだし、開業した後の経営も僕がするわけでしょ。汗水たらす僕の分け前が他の9人と一緒というのも納得いきません。

あなたはいいます。「ねー、ケーキじゃないし10等分できないよ」。友達は続けます。「でしょ〜?お店はナイフでは切れないし、ずっとあとあと残るものでしょ。だからみんなで分けることのできる利益を10等分してみんなでわけわけするんじゃないー」。

あなたは思います。「昨日の参加者は本気で僕のお店の利益をぶん取ろうとしているらしい。なんとかしなきゃ」。

あなたは続けます。「え〜と、利益を分ける必要あるのかなあ?このカフェができるとみんな自分たちがくつろげる場所ができるんだよ。で、カフェが流行るとなんだかうれしくなるでしょ?それだけじゃあ、だめなの?」

友達は言います。「それだけじゃあ、誰もお金出してくれないんじゃない?みんな自分の大切なお金を出すわけだからある程度のリターンって求めるでしょ?そりゃもちろんあなたの作るカフェは多分とっても素敵でそれだけで私たちは幸せになるんだろうけど、正直なところあなたのカフェにお金を出すのってすごいリスクが高いでしょ?だってまだ自分で実際にカフェを開業した経験があるわけでもないし。だからもし店が成功したらそのリスクをとってくれたみんなに何らかの形で報いるものでしょ?」


確かにその通り。。でもなんで利益を10等分なんだろう?あなたは聞きました。「うん、確かにそうかもね。でもさ、元々は僕のアイデアでしょ?僕が一生懸命働いて初めて利益が出るでしょ?その僕の取り分もみんなと同じってのはちょっと不公平な感じがするんだけど…」。

電話口の向こうでため息が聞こえてきました。「元々はあなたのアイデアかもしれないけど、お金がないと開業できないでしょ?開業できないとアイデアはあなたの頭の中でずっと住み続けるだけで、そのままあなたと一緒にお墓に眠るだけでしょ?お金を出すというのはそれぐらいすごいことなのよ。だからそのアイデアから出た利益はみんなでわけわけする、ごく普通のことじゃない?」

友達は続けます。「しかもあなたが働く分に対しては給料が出るわけだからさ。給料もらうんだから不公平とかはないんじゃない?」。確かにそうでした。僕の給料は月20万円と計画書に書きました。それをもとに月々の利益も計算しました。

友達はさらに続けます。「まあ、どうしても10分の1がいやで全部自分のものにしたければお金を借りることになるのかな。なんだかちょっと納得していないようだけど、私今から外出するのでまた何かあったら連絡してね」。

電話を切ったあなたは最後に友達が言った一言が気になりました。「お金を借りる…」。お金を借りると利益は全部自分のもの。それはいいなあ。うん、そうだ、なぜそれに気がつかなかったのだろう。昨日の友達9人には悪いけどやっぱりお金を借りてやろうかな。だって、店は絶対利益が出るし、月々の利息も払えるし、借入金の返済も大丈夫。あ、な〜んだ、なぜ最初からそうしなかったのだろう。


あなたはさっそく電話しました。「あ、ワンワン銀行ですか?」
(Vol. 4へ続く)

キーワード:
− カフェの10分の1を持つということをカフェの10分の1を「所有する」または「所有権を持つ」と言います。
| ウォール街 | 00:13 | comments(2) | trackbacks(0) |
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